TOEIC対策_Part5について
Part5はご存知のようにリーディングの最初のパートで101~130の30問の空所穴埋め問題です。
非常に簡単な問題から上級者でも落としてしまう難易度の高い問題と色々あるのですが、まずは時間配分に十分気をつけるというという事と(ちょっと矛盾するのですが)急ぐがあまりそれによるイージミスを無くす。という事が重要です。
つまり “慎重かつスピーディーに” というマネージメントが求められます。
時間の目安は1問平均20秒です。5秒で回答する問題もあれば30秒掛ける問題もあります。平均して1問当り20秒。すなわち 20秒×30問の 10分以下で切り抜けます。
もちろん、目標スコアによってはリーディングを全問完了しないという作戦の人もいると思います。
その場合は取れる問題をしっかり取り、あとは適当にマークする。という手法もあります。
その場合はもう少しPart5に時間を割いてもいいでしょう。
あくまでリーディングパートを全問解き切る前提でしたら上記の時間での解答が必要となります。
Part5の設問にはパターンがありますのでまずパターンを把握することが重要です。
あくまで私の定義ですが下記にパターンを記載します。
① 決まり文句(熟語)として知っていれば解ける問題
both A and B either A or B not only but alsoなどといった簡単なものやin the event of ・・・ contrary to …などがあります。
② 文の構成を理解しないと解けない問題
主語、動詞、目的語 や 主語、動詞、補語
構成が理解できていることで、ここには動詞が来るな。形容詞が来るな。
また態(能動態か受動態か)によって判断できる問題もあります。
③ 時制の問題
現在、過去、未来だけではく、現在完了、過去完了など、時制を把握して回答する問題です。
④ 品詞の問題
これは同じ意味の単語で品詞を選ばせる問題です。
he his him himself など
これは文の構成から判断するので②とも似ています。
⑤ 前置詞の問題
曜日の前はon 時刻の前はatのように適切な前置詞を選ばせる問題です。
もしくは文法的に前置詞しか入りえないという回答根拠で回答する問題もあります。
⑥ 文法の問題
ある意味上記①~⑤全部大きな意味で文法の問題ともいえると思いますが、比較的高度な文法を覚えていないと取れないものがあります。
3単元のSの問題。 関係代名詞/副詞 の問題 現在完了/過去完了の問題 現在/過去分詞の問題 分詞構文の問題 などなどです。
⑦ 語彙の問題
これは文字通り、その語彙を知っている。知っていない。で正答できる問題です。
知らない単語はどんなに考えても分からないので、時間をかけず、推測や消去法で回答すればいいと思います。
⑧ 他動詞、自動詞を識別する問題
簡単な単語でも曖昧に用法を覚えていて落としてしまう事があります。
また一つの単語で両方の用法がある単語も結構あります。
⑨ 文意から判断する問題
これは⑦と似ていますが、私は別定義をしています。4つの設問全部が簡単な単語だがどれが適切か迷ってしまうもの。これを文意から判断する問題と定義しています。
一方、いかにも難しい単語が並んで 知っているか?と迫ってくる問題を⑦の語彙の問題と定義しています。
⑩接続詞の問題
前後の文意から正しい接続詞や句を選択する問題です。これも用法を覚えるしかないですが仮に意味が分からなくても選択肢から接続詞しか入りえないという根拠で正解できる場合があります。
それではパターン別の攻略法です。
① 決まり文句として知っていれば解ける問題
これは覚えるしかないですね。
知らないフレーズに出会ったら決まり文句としジャンジャン覚えて行きましょう。
でもTOEICに出ないものまで覚えようとしたら非効率です。
決して完璧主義にならず効率主義になるべきと思います。
この類の問題は全部、読まなくても瞬間で回答できます。5秒~10秒でやっつけましょう。
② 文の構成を理解しないと解けない問題
これもまず全体の文書の構成を把握して空所がその中でどの部分を占めているのか?の瞬間判断をして回答していく問題です。
もし回答や解説を見ても文の構成がよくわからないのであれば基本的な文法のおさらいが必要です。
時間をかけて中学英語、高校英語の簡単な文法書をやるしかないですね。
態(能動態か受動態か)によって回答する問題などもここに含まれます。
この類の問題は全部、読まなくても回答できます。
③ 時制の問題
これは全体の文書の時制を意識して空所の時制を選択する問題ですので文章全体をしっかり読む必要があります。
安易に瞬間で選択すると落としてしまう時もあるので時制の問題はキッチリ全部読んだ方がいいと思います。
④ 品詞の問題
同じ単語で 名詞、動詞、形容詞、副詞 などの中から適語を選ぶ問題と品詞から正解を選ぶ問題があります。どちらも基本的な文法の知識がある事を前提として文の構成上、適切なものを選ぶという感じでしょうか?あとa やtheなどの冠詞が正解根拠になることもあります。
この類の問題は全部、読まなくても解答できます。
また意味の分からない単語があっても回答できます。
⑤ 前置詞の問題
これは用法やパターンを覚えるしかないですが文意から判断できる場合が多いです。
空所を飛ばして意味を読み取ってから選択してください。
もしくは文法的に前置詞しか入りえないという回答根拠で回答する問題もあります。
この類の問題は全部、読まなくても回答できます。
⑥ 文法の問題
もし三単元のS 不定詞 助動詞動名詞 関係代名詞 関係副詞 現在完了形、過去完了形、現在分詞 過去分詞 分詞構文 これらの言葉にアレルギーがある。もしくは用法をネットや書籍で調べてみてもチンプンカンプンという状況でしたら②と同様、時間をかけて文法の学習をするしかないと思います。
この類の問題は全部、読まなくても回答できるのとそうでないものがあります。
⑦ 語彙の問題
① と同様、覚えるしかないです。覚え方は色々ありますが私はこうやっています。
知らない単語は まずネットで用法を調べます。→音を確認します。※ネットで音が確認できます。→ 使ってみます。※用例を自分で作ったりします。→音読を繰り返します。→書きます。
それでも翌日、覚えていなかったりしますので繰り返します。
不思議と一瞬で何かと関連付けてすぐに覚えられるモノと何回も忘れてしまうモノに分かれますね。記憶とはそんなものだと思います。日本語もそうですよね。(笑
あれ何っていうんだっけ?と記憶を辿る事はよくあります。
できるだけ使う(インプットとアウトプットを繰り返す)これに尽きると思います。
この類の問題は全部、読まなくても回答できるのとそうでないものがあります。
⑧ 他動詞、自動詞を識別する問題
これは結構、難しいと思います。ただしTOEICでよく出るパターンがあるのでこれは他動詞として使われる。自動詞として使われる。と問題集の中から習得するべきと思います。辞書やネットで調べて両方の用法がある。と分かると逆に混乱が深まってしまう事もあります。。
例えば動詞のopen という単語。これは通常、他動詞ですが自動詞としての用法もあります。また形容詞的に使われることもあるので要注意です。
(他動詞的用法)
This store was opened 10years ago.
※10年前にこの店は開業した。
(自動詞的用法)
This store opened at 10 today.
※この店は今日10時に開店した。
(形容詞的用法)
This store is still open.
※この店はまだ開いている。
この類の問題は他動詞・自動詞を意識して用法を覚えるしかないです。
⑨ 文意から判断する問題
文字通り文章の全体の意味から判断して空所に適語を入れる問題です。
文章全体の意味が取れれば比較的簡単に答えることができると問題ですが中にはやっかいな問題もあります。
選択肢の単語の意味は全部分かり文意も理解できているのに複数可能性が出てしまい、どっちだろう??と悩んでしまう問題があります。
大体そういう問題は日本語訳に惑わされて間違った用法でインプットされているケースが多いです。
例えばこんな問題
Any equipment that does not arrive in perfect_________ can be returned to ABC
Electronics free of charge.
(A) development
(B) condition
(C) problem
(D) situation
正解はBのconditionですが日本語的に「完璧な状態」から選ぼうとするとDのsituationも当てはまる。となってしまいます。situationにはこういう使い方(物の状態という使い方)は無い。と英語の例文で理解していないとダメという事ですね。
この類の問題は全部、読んだ方がいいです。
⑩接続詞の問題
前後の文意から正しい接続詞や句を選択する問題です。これも用法を覚えるしかないですが仮に意味が分からなくても選択肢から接続詞しか入りえないという根拠で正解できる場合があります。
例えば下記のような問題です。
ABC company sales representatives will receive ¥500,000 bonus_________they did last year
(A) in spite of
(B) just as
(C) to which
(D) in order to
正解はBの just as ですが接続詞しか入りえないという事から仮にjust asの意味が分からなくても正解できます。
あと全体的に固有名詞が多く出てきます。固有名詞と認識できずその意味を考えてしまい時間をロスする事の無いようにしてください。固有名詞は大文字から始まります。
最後にまとめですが、Part5の問題は初級、中級者の方は時間をかけて沢山練習した方がいいと思います。上記に解説した通り、リーディングに必要な知識が全て問われます。
逆にいえばここを強化すれば他のPartの対策にもなりますし本質的な英語力強化も期待できると思います。